胃がんは初期症状では判断出来ない?原因はピロリ菌?胃潰瘍の原因まで?
2016/06/30
ピロリ菌ってよく聞くけど、どんな悪いことがあるの?
若い人だったら大丈夫なんだっけ?一定の年齢以上の胃にいるんだよね?
今回のテーマは、胃がんとピロリ菌の関係です!
■本当にピロリ菌が原因なの?
■ピロリ菌の治療や対策など
■とりあえず、するべき事
■メモ
■まとめ
1 かなり確定的
ピロリ菌は、胃がんだけではなく胃潰瘍、十二指腸潰瘍も引き起こす事が確定的になっています。ですが、まだ確定ではありません。しかし様々な実証データがピロリ菌が大きな原因であると示しています
WTOも1994年に、ピロリ菌が確実な発がん因子と認定しました
2 どうやって病気が引き起こされるの?
ピロリ菌が分泌する毒素(細胞空胞化毒素)などの酵素が、胃の表面の細胞や粘液を損傷させてしまうと考えられています
白血球などの免疫機能により、炎症を起こしたり、ピロリ菌が生み出すアンモニアが反応して胃粘膜を損傷させることにより、胃潰瘍などを引き起こしているのです
ピロリ菌自体が、線毛のようなモノから物質を細胞に注入する事で、さまざま悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。癌化もそれが原因ではないかと考えられています
☆日々ピロリ菌が及ぼす胃への悪影響の研究は進んでいます。これからもっと、ピロリ菌に対しての解明は進み、いずれあらゆる要因が確定されるでしょう
3 強力な胃酸の中で、なんでピロリ菌は生きられるの?
100年以上前から、胃の中に細菌がいるとの発見はありました。ですが、1983年に証明されるまで、胃の中には細菌は存在出来ないという考えが大勢を占めていました
1983年にオーストラリアのロビン・ウォレンさんとバリー・マーシャルさんが証明し、その研究で2005年にノーベル医学生理学賞を受賞しています
さて、ピロリ菌は強力な胃酸の中で、どう生きているかです
胃粘液中には尿素があり、ピロリ菌はその尿素を分解してアルカリ性のアンモニアを生み出します。アンモニアによって中和された環境で、ピロリ菌は生き続けるのです。ピロリ菌は、胃の中から中和出来る物質を拝借・分解し、自分たちが生きられる環境を自らで作り出している事になります
胃潰瘍や胃がんの初期症状、ピロリ菌の治療や対策など
胃がんや胃潰瘍に備えて、対策しましょう
胃がんや胃潰瘍の自覚症状
■胃潰瘍の初期症状
胃潰瘍の場合一般的にお腹の上の方、みぞおちが痛む事が多いようです。空腹時に痛みを感じて、満腹になるとおさまる事が多いようです。ですが、人によっては全く自覚症状がない人もいます。自覚症状だけでは、判断できないのが実際の所です
■胃がんの初期症状
みぞおちあたりの痛み、消化不良、食後の胃のあたりの痛みなどがあるようです。ですが、こちらも自覚症状だけでの、判断は難しいようです
※タール便
便の色が黒くなる事をタール便と言います。これは胃や十二指腸などからの出血により起こります。血液と胃酸が反応して黒くなるのです。胃潰瘍による吐血は同じ理由で、チョコレートのように黒くなる場合もあるようです
ピロリ菌の除菌
■除菌療法
除菌は抗生剤など3剤を1週間飲むだけです
■保険適用
ピロリ菌除菌が保険適用になるのは、胃や十二指腸など限定的でしたが、慢性胃炎も保険適用になるなど徐々に保険が利用できるようになっています
副作用としては、軟便や下痢、味覚障害、逆流性食道炎などが言われていますが、すべての人がなるような強い副作用ではありません
食事
食事による予防法としては、野菜や果物をたくさん摂る事と、減塩と言われていす。それにプラスして、喫煙とその煙を避ける事です
ピロリ菌の保菌者でも、病気になるのは10%ほどです。日頃の生活で予防する事も重要と言えるでしょう
とりあえず、するべき事
出来れば医療機関の検診を受けるのがいいでしょう!
忙しくて検診が受けられないという人は、健康バスケットの郵送健診 ■がん検診■で自宅で検査してみるのもいいでしょう。手軽なのでオススメです
もし除菌の必要を感じたら、日本ヘリコバクター学会の認定医に診てもらうのが確実でしょう。全国のヘリコバクターの認定医(日本ヘリコバクター学会ページ)です。除菌の必要を感じたらお近くの認定医へ
まとめ
胃がんや胃潰瘍とピロリ菌との関係は、かなり密接であると言う事がわかりました。同時に確定とは言えない途中の段階であり、全面的な保険適用などの整備が待たれる所でもあります
☆胃潰瘍や胃がんにならない為にも、野菜や果物を多く食べ、塩分を控えた食事をしていきましょう
以上、『胃がんは初期症状では判断出来ない?原因はピロリ菌?胃潰瘍の原因まで?』でした!